横須賀は、まず防衛を語るべし

ー 危うい「横須賀芸術劇場廃止論」本コラムは、小林市議の、自身の論述に対する意見の求めに応じて、私の見解を申し上げるものです。2020年9月18日付けタウンニュース紙に、「芸術劇場を廃止しコロナ対策を」と題する小林のぶゆき市議の意見が掲載されました…

プロがふるいに掛けられる日

プロはアマとは違って、その道の仕事で金銭を得て生活をしているとともに、それだけ専門的な知識や技術がある人、と考えられます。仕事内容は様々ですが、その道の専門家と言っていいかと思います。プロの呼称は、スポーツなどの分野で使われる場面が多いよ…

「永遠の0」で特攻してみる

─「記号論講義」批判前回公開済みコラム「神話としての永遠の0 ─ 英霊という記号についての試論」(LINE BLOG)の末尾で触れた通り、前回の内容に関連して叙述しようとしています。「永遠の0」についてはそもそも文学論的な観点からの批評を着想していました…

神話としての「永遠の0」

─ 「英霊」という記号についての試論 「永遠の0」について語ろうとする時、漠然と、作家の意向とは無関係に「テクスト論」で縦横に論じようと描いていましたが、改めて考えてみると、作家の臍の緒と、これほど繋がっている作品もないと思い至り、それは放擲しま…

仲木戸を消した京急の罪

今年の3月、仲木戸という駅名はなくなり、京急東神奈川に変更されました。仲木戸→歴史を感じさせる名前だ!京急東神奈川→記号だけの情けない名前だ!・・・と感じているのは私だけではないようです。この名称変更計画が公表されるに至って以前から私は気になっ…

「思想消費」が始まっている

今回は「思想消費」の考え方を提案します。思想と言うと、ちょっとおどろおどろしい感じが拭えませんが、要は自由な生活、自由な社会を希求する、というシンプルなことに過ぎません。竹田恒泰氏の言説を援用すれば、この世には「自由な世界」と「不自由な世…

コラム星に送る「日本レポート」

私がコラム星より地球に赴任して活動していることは、一部の方はお気づきでしょう。今回は、本星に送るためにまとめた「日本レポート」をそのまま掲載します。ただ、人間さんの日常感覚とは少し違っていて、歴史的なことと、現代的なこととを、あまり区別し…

韓流メソッド [その3]

韓流ドラマづくりの三大方針の3番目は、おもしろさの追求です。まず、そもそもおもしろさとは何なのか、これを明確にしておく必要があるかもしれません。これも、幅を広げ過ぎると際限なくなりますので、ある程度の絞り込みをしてみましょう。「韓流メソッ…

韓流メソッド [その2]

韓流ドラマの大方針の一つとしての「わかりやすさの追及」について続けます。「トンイ」では、何やら不可思議な予言者が登場します。また、怪しげな占いを行なう祈祷師も登場します。こういう道具立ては意味深な感じがして、興味深く感じられます。で、結局…

韓流メソッド [その1]

2000年代、韓流大ブームがありました。「冬ソナ」を筆頭にあのブームの頃、ある年輩女性から、その世界のすばらしさへの熱烈な思いを聞かされました。しかし、その女性のレコメンドにも関わらず、私の気持ちは韓流に1ミリも動くことはありませんでした。ま…

素人視点  本コラムについて②

「大言壮語その2」という感じになりましょうか。私は、緑の星コラム星より地球の日本国に赴任することで、自分のミッションを果たそうとしています。人間としては、1970年に没しました。その後コラム星で輪廻転生を果たし、日本に着任した際に、一気に人間…

大言壮語  本コラムについて①

コラム星人スンガーです。 記事が少し書き溜まってきたので、整理の意味で今回は本コラム自体ついて触れておこうと思います。 「大言壮語」としているのは、著名な作家やブロガーではない、むしろその真逆のブログ星人が自身の記事について語るおかしさが避…

「上から目線」と文芸批評

小説を読んだ時、特に文庫本の巻末には解説が載っていて、これが結構楽しみでした。作家が構築した小説世界をどのように意義づけてくれるのか、自分の読解力では気がつかないどんな深い意味があるのか、自分がいいと思った箇所を解説者も取り上げるかなど、…

マスク美人の研究

コラム星人シリーズの、スピンオフ第3弾になります。最近ではマスクをしていない人がめずらしい存在になりました。すっかり日常生活の必須アイテムとして定着しつつあるようです。店頭にも、やっとマスクが並ぶようになり、様変わりしたのは、洗える手づくり…

ニューサードプレイス論

【強毒感染症下の世界観】〇はじめに私は社会学や安全保障の専門家ではありませんが、アマチュアとして、公開情報に基づいて自分の思考をまとめてみることに、わずかばかりの関心をもっています。好事家の浅墓な論理について、非難、中傷以前のネグレクトと…

コロナという試金石

「あと2週間で結果が見えてくるでしょう」、「あと2週間で落ち着くでしょう」、一体このコメントを何度聞いたことでしょう。と思っていたら、終息までにはあと2年かかるという専門家が現れる始末です。いっそのことあと20年は続くという前提で始めるの…

才能はダンスに表われる

「コラム星人」シリーズコラムのスピンオフ(番外編)No.2として、女性歌手四人について触れてみたいと思います。 私はユーミンの人気が全く理解できませんでした。 大昔、テレビで特集的に放送するコンサートのようすを見かけた記憶がありますが、何にも感…

渋谷キューズの難点

「難点」という用語にはどうも引っ掛かります。貧弱な感じが拭えません。それでもタイトルに使うのは、故なきことではありません。 ここ数週間来ずっと渋谷キューズについて、どう理解したらいいのだろう、と取り組んできました。パンフレットを読み、ウエブ…

百田尚樹「輝く夜」の輝き

百田尚樹氏著作本の総刷り部数が2000万部を突破したとのことで、昨年末話題になっていました。「永遠の0」や「日本国紀」で知られるベストセラー作家の作品について、一素人が何かを語るとは、大変に恐れ多いことですが、だからこそできることもある、とも…

いま「未知」と「遭遇」している

昔、「未知との遭遇」という映画がありました。テレビでも放映されましたが、しっかりと観た記憶がありません。ただ、いま思っても宇宙や宇宙人を否定的ではなく、肯定的かつ、期待や夢をもっていたように感じられます。この映画の実際の内容に関わらず、現実…

「WAKE UP」ー 抒情の意味

「WAKE UP」は、他にもあるようなので、財津和夫氏の楽曲のことを差していることを予め申し上げるべきでしょう。何せ1979年(昭和54年)発売のヒット曲です。 40年以上も前のことになりました。 同じ年にヒットした曲として「いとしのエリー」「いい日旅立ち…

実は彼女とつきあっています

コラム星人シリーズとしては、今回「番外編」的な記事になりそうです。自分の星には、猫がいないので、私はどうつきあえばいいのか、上手なつきあい方が、いまひとつコツがわかりません。この猫を意識し出したのはいつ頃からでしょうか。振り返れば2年ぐら…

南町田に置き忘れたもの

先月11月13日に南町田グランベリーパークが開業しました。土日の混雑を避けてさっそく15日金曜日に訪れてみました。天気に恵まれオープンモールの良さを楽しむことができましたが、第一印象として犬連れの来訪客が多いことに驚かされます。さすが、スヌーピ…

国民は憲法改正に賛成できるか

いっこうに進む気配がない憲法改正論議ですが、国会の惨状はあきれるばかりです。桜を見る会がどうしたこうしたなどと「本丸」を避けることに御執心で、完全に日本終了という感じです。国際情勢の次元が新たなステージに入っているだけでなく、少子化や北海…

藤沢周平の愉楽にひたるー②

短編小説集「たそがれ清兵衛」を読んだ時、はじめのうちは、個性の違う八人の武士を巧みに描くことを凄いことだと思っていました。しかし、ちょっと引いて考えてみると、同工異曲に過ぎないようにも思えてきて技巧が目立つ分軽く見えてもきました。エンター…

お花畑ほど美しいものはない

先日、勤務先の日々の連絡ミーティングで、労働組合の支部長から「核兵器廃絶運動の署名キャンペーンがあるので、皆さん、署名をよろしく」という簡単な、というか、極めて雑なご案内がありました。業務に関わるさまざまな連絡に混じって、組合からの連絡が…

「日本国紀」論争のゆくえ

10月11日、自由民主党の杉田水脈氏(衆議院議員)が、当日の勉強会での内容をツイッターで投稿しました。その要点は「講師に八幡和郎先生をお迎えし、皇室についての勉強会を行いました」というもので、その際のテキストだろうと思われる八幡氏の「『日本国…

藤沢周平の愉楽にひたるー①

短編小説集「たそがれ清兵衛」について、何回かに亘り味わってみたいと思います。これは八編からなる短編集で、時代小説好きの方にとっては、垂涎の的となりましょう。私は必ずしもその類ではないのですが、藤沢周平の筆さばきは、なかなかのものだと思って…

借地借家人としての日本国

日本の国土が、実は借り物だったらどうしますか?どこからか、土地を借りているという話です。私は、この話を初めて知った時、愕然としました。土地とともに、住み慣れたわが家が、実は借家で大家さんがどこかにいて、賃借料を払い続けていたことがわかった…

なぜ世界遺産に浮かれるのか

今年の7月6日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で「百舌鳥・古市古墳群」が、世界遺産に登録されました。同日ニュースとなって報道され、地元の人々を始め、各地で慶びの声があがっていました。因みに国内23件目の世界遺産ということです…