大言壮語  本コラムについて①

コラム星人スンガーです。
記事が少し書き溜まってきたので、整理の意味で今回は本コラム自体ついて触れておこうと思います。
 
「大言壮語」としているのは、著名な作家やブロガーではない、むしろその真逆のブログ星人が自身の記事について語るおかしさが避けられないからです。ある意味「プロ気取り」と受け取られるでしょうが、そういう視線も想定しつつ、とはいえ捕われはせず、より高次元のフェイズへ向けて自分を押し上げる作業こそ重要と考えています。自身に自覚的であろうとする韜晦のスパイスは効いているでしょうか。
 
今回の記事は、ブログの作り方や構成の仕方を辿る面もあり、役立つかどうかはともかく、これからブログに手を染めようという方にとっては、ちょっとした体験談に触れるような部分があるかもしれません。しかし、私のブログへの関わりの特殊事情があるため、あまり参考にならない可能性が高いでしょう。
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公開されている記事からは窺いしれませんが、そこに至るまでには、諸々のネックに遭遇し、それを克服してきたという、悪戦苦闘もあります。その部分については、ブログに興味のある方にとっては、参考になる可能性はあります。
とはいえ、私のブログへの傾斜は文章内容中心主義と表裏一体であり、ブログのデザイン性を後まわしにしているところがあります。したがって、内容主体の話題になってきます。
 
それでも、ブログのシステム的な面について、多少は触れることになるでしょう。
 
ブログは三種類を利用させてもらっています。ブログサービス提供企業様には感謝を申し上げます。プロではないので発表機会がなかったわけですが、ネット時代のブログというしくみによって、われわれ素人にも意見の公開の場が与えられました。
 
なぜ三種のブログか
 
自然に三つ利用する必要が生じました。
①ラインブログ (2022LINE BLOG終了)
ライブドアブログlivedoor Blog筆者にて削除済み)
 
そもそもラインブログから始めています。
ラインブログでは、その都度のテーマによってコラムをまとめています。基本一回ごとの読み切りとなりますが、テーマしだいで複数回になる場合も出てきます。
文芸、社会、音楽などの領域について、独自視点での論考をめざしています。ただし、スピンオフとして、やや軽めの題材や、エッセイ的なものも、入ってくることがあります。これまでスピンオフとしてまとめたものは以下の四つになります。
「実は彼女とつきあっています」
「才能はダンスに表われる」
「マスク美人の研究」
「いじっていいかしら」
 
このスピンオフですが、少し気軽に書いてみようとしたきっかけがあります。ある方のブログの一行に接して、ふと気がついたのです。なんというか、肩肘張らないで書く、その方向もある、と企画が降りてきたのです。これは、特に女性が得意な分野といえるかもしれません。
 
ライブドアブログでは、新書版200ページ程度の書籍化を構想してまとめた原稿を一回あたりのボリュームを適量にして、分けて公開、つまり連載の形式で配信しています。テーマはラジオのことです。
本のタイトルは「『ラジオおたく』が書いたラジコの本」です。
ラジオに関する記事が読まれるとは到底思えませんが、あえてマイナーなメディアを取り上げています。2020年6月の今現在のラジオと同期してはいませんが、パーナリティ論や、番組批評等では、オリジナルな切り口を出していますし、何より公開を達成することは、自分にとって意味のあることなので、敢行しています。
 
今はっきり言えると思っているのは、たった一人の読者がいる、それだけで記事を書き得ることです。
これが、ブログに載せる、書き手にとっての意味です。このことは、ブログを始めてみてわかったことです。当然「いいね」をたくさんもらったり、ページビュー数が増えることを望まないわけがありません。しかし、一無名の素人が、仮にいい記事が書けたとしても、それが広く読まれ得るかは、また別のことです。
 
私の取り上げる題材は、かなり特殊であり誰にも広く読まれるとは思っていません。むしろ、たった一人の読者に向けて書いていると、宣言したいくらいです。それでも書く、それは、書く営為自体に意義を見出だしているからに他なりません。
 
 
話をもどします。
はてなブログについては、音楽に絡んだ題材のコラムの際、歌詞を掲載するためのJASRAC対策という事情がありました。
ブログへの歌詞掲載については、JASRACが認めたブログの一つである、はてなを活用したということです。ですから、ラインブログがその対象になっていれば、はてなブログにいくことはなかったかもしれません。もちろん、取り上げる歌詞がJASRAC管理曲という前提です。JASRACができたのは1939年膨大な曲、歌詞を扱っているようです。正確にはわかりませんが、ほとんどが対象になっている気がします。気になる場合は、JーWID( 作品データベース検索サービス)で、当該曲がJASRACの管理対照かがわかります。判断がつかない場合は、専用問合せフォームがあり、そこから回答がもらえます。
 
JASRACが提携しているブログは複数ありました。
はてなブログはなじみがあったので、選んでみました。要は、歌詞を題材にした場合は、JASRACの管理曲なら、提携ブログを使えばクリアできるということです。
こういう事情ではてなブログでまとめたのが、財津和夫氏の歌詞を扱った「抒情の意味」です。
 
ただし、全く異なる理由ではてなブログを利用せざる得なかったことがあります。それは、ラインブログで書いていて文字数がかなり多くなった時のことです。保存ができなくなったのです。
その時調べた限りでは、ラインブログの文字数の限界に至っていたとは思えません。なんらかの不具合が生じたのかもしれません。
やむなく、そこまでできていた記事をコピーし、はてなブログにもっていったというしだいです。
何があるかわからないのでブログの複線化は、緊急避難先などとしてもいいかもしれません。
因みにその記事とは「渋谷キューズの難点」です。
いつもの記事より、かなりボリュームアップしてしまいました。同施設への私の期待が大き過ぎたのでしょうか。
 
リンクについて
 
ラインブログの記事は、FacebookとLINEのタイムラインにリンクを貼っています。
FacebookとLINEでつながっている方に、意志をもって公開しているということです。興味のない方には(大半だと思いますが)甚だ迷惑をかけている可能性があります。書店で大量の書物から自分の読みたい一冊を見つける行為の大変さを思えば、その人に興味のある記事が飛び込んでくることは稀有のことかもしれません。ポストに投げ込まれる無駄なチラシと同じようなものですが、千人の中のたった一人の読者を探すアクションでもあります。
この、完成したコラムをリンクさせて公開することは、最初からその展開構成を計画していました。
 
また、ライブドアブログの記事は、ラインブログはじめ、FacebookとLINEのタイムラインにもつなげています。但し、他のブログをライブドアブログにリンクはさせていません。ラジオテーマに関する専用ブログとしているからです。
このやり方がいいかどうかは、よくわかりません。
(拡散目的ならすべて相互リンクを貼るべきか、の問題です。)
 
はてなブログついては、ラインブログと同じにリンクさせています。
 
LINEは日常的に使っているので、できたコラムをLINEのタイムラインにつなぐのは自然な流れかと思います。
一方Facebookは、なかなか使えませんでした。五年ぐらい前からアカウントを持ちましたが、人様がどのように使うのか見ていただけ、というより、たまに、見ていただけです。自分の日常の一部を題材にする気になれず、気軽に始める気にはなりませんでした。そこは人それぞれに活用すればいいわけで、
私は、記事のリンク先という使い方を見つけたわけです。
 
私は、ブログを自分の考えや意見を書く媒体と捉えていますので、その公開先としてFacebookも活用しているということです。Facebookについては、全公開をためらっていません。一方、LINEタイムラインは、ある程度親近感の湧く方に留めています。兄弟親戚等身内はまだしも、この中に迷惑が及んでいる方があるかもしれません。
あの人は自分の考えを押し付けてくる、そういう感覚を持たれているかも、です。しかし、この方は精読はしなくても、内容に触れたということになりますが、大半は中身を開けないで終わる話でしょう。Facebookは、後者がほとんどかと思っています。
 
SNSとしてのFacebookについても、ちょっと言いたいことがあります。拡散させたり、活用頻度を上げるため、システム的に施策を打ってきますが、グローバルスタンダードはいかがなものかと感じています。私の誕生日におめでとうを強要しなくていいから。もちろん、その日にちは引っ込めましたが、そうではなく、そういう設計を問題にしています。アバウト過ぎる「知りあいかも」のお知らせもいらないから。SNSを活性化させたいなら、もう少しきめ細かく考えてよということです。
 
また、全公開だと、Facebookという公共の場にまれに、不届者があげた露骨な写真が出てくることがあります。全世界と繋がるので良識のハードルは下がります。変なヤツもいるということです。
 
ツイッターにブログのリンクを貼るのはなじまないようですね。短文専用記事のSNSに長文のコラムというのは、小皿に大盛りご飯を盛り付けるようなものかもしれません。その一方では、長尺の動画が平気で貼られることもあり、一口には言えなさそうですが。
 
なぜ書くか
 
ブログをマジにやり始めたのは、9カ月前からです。
まずそもそもですが、私は、紙媒体で表現したいのです。しかし、出版社への伝手があるわけではありません。ネットで原稿を受け付ける方法を行なっている会社がありそれにもトライしましたが、手応えなしでした。
また、ここ30年ぐらいの間に、自費出版商法がかなり普及しましたが、これは論外です。もちろん、なんらかの目的しだいでは、利用できるかもしれません。何せ、かの幻冬舎もやっているんですからね。幻冬舎社長、見城徹よお前もか!と言いたい気分です。出版業界はきびしいので、背に腹は代えられないのかもしれません。
 
何を言いたいかというと、現代の若者が綺麗な写真と美しいフォントで、お洒落なブログを作るといった、そういう方向の志向は、私には皆無です。ガンガンと文章を書く方向しかありません。
ダサくても、オヤジ臭くても、加齢臭がしても、ガンガンいくだけです。
 
もとよりブログは日記らしいですが、日記、それは二十代で終りました。逆に他人にも読める日記は結構難易度が上がるのではないでしょうか。
これは、主にFacebookツイッターなどへの投稿のことを指しているのだと思いますが、キン肉マンおじさんや、出発ロビーおじさんは、女子高生にいじられていることは周知のことがらです。つまり、自分の日常を掲載して何らかの興味を惹くということも、簡単ではないと思われます。
いうかSNS自体もともと薄いものなのかもしれません。その薄さの中でのコミュニケーション媒体であり、ツールなのかもしれません。
そういう意味では、書籍媒体への掲載の場がないといって、ラインブログに文章主体で書きまくるというのも、いまいちという感じが拭えません。
 
普段から問題意識にあることや、世の中の気になる事象に触れて、自分の意見や考えを突き詰めていこうとしています。
私は、書いたりまとめたりすることに意義を感じられる人間になった、コラム星人です。もう少し素直に言いましょう。書くことが愉しいのです。
書くことは愉悦なり。
 
ブログを始める前に、慣らし運転でLINEのタイムラインでコラムを月一で書いてみました。ネタが続くものか、わからなかったからです。10カ月ぐらい続けられたので、これはいけるかもの感触をつかみました。その上で着手に至ったわけです。
 
題材は降りてきたり、湧いてきたりします。ネタが枯渇したら、その時はどうしたものでしょうか。実際はそんな感覚的に進められるものではなく、テーマの設定、題材の確認、論理の組み立て、タイトルプラン等、ロジカルな作業となる場合もあります。
 
ラインブログに至る
 
ラインブログは、もとは芸能人のブログとして始められたもののようです。ある時期から一般利用もできるようになりました。
ラインブログを見てみると、脳学者の茂木健一郎氏や、作家のやまもといちろう氏などが利用していました。もちろん、圧倒的に芸能人が多いです。
 
ネットでブログの比較サイトをいくら見てもよくわからないですね。訪問者数、アフィリエイト利用やブログ複数可否などを見ても、なかなか決定的な選択基準がわかりません。あの人が使っているから私も、というノリでいいのではという気がします。
 
私が、ラインブログに決めた決定的な理由は思い出せませんが、スマホから入力できることにはこだわりました。それがPCでも見られることも意識したと思います。あとは、もっとも親近感が感じられ、気軽だった、このあたりかな、ということです。
 
Word PressやBloggerは、本格的な感じがするのですが、ブログビギナーには敷居が高過ぎるように思えました。特に前者はシステム的なこととか、表現以前に諸々のハードルがあって、それでは本末転倒になってしまいます。とにかく始められること、そこから出発しました。
 
調べているとブログでのビジネス化のノウハウを伝授しているサイトが出てきます。この分野はきれいサッパリ捨てています。そもそもこういうサイトは、そのブログサイトでの有料ノウハウ指導入会がねらいだとわかります。それは、そちらに興味のある人がやればいいことです。
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はてなブログは、比較的文章にこだわったユーザーが多いとの指摘を見た気がしますが、まず、ここが難しい。ブログごとの性格や記事内容傾向等、自分が実感をもって識別することは、困難を極めます。
そこで、自分が敬愛する知識人が使っているもの、そういった選び方の方がしっくりきます。**
 
勝間和代氏は、もともとココログを使っていましたが、2年ぐらい前にはてなブログに切り替えています。内容に合うものにシフトしたという趣旨のことだったかと思います。
 
10年前に読んだ本ですが、勝間氏の著作に「目立つ力」があります(このタイトルの直截さは勝間さんらしいところかと思います)。私がブログに興味をもった淵源は、このあたりにあるかもしれません。いうか、たぶん、その頃ブログに興味を持ち出していたから読んだ、ということでしょう。私がブログを始めるまでにおよそ10年かかったということにはなりますね。
しかし、自分が実際にブログを始めた今、この本をあらためて読んでみたい気になりました。*
 
今後、さまざまに存在するブログサービスのシフトチェンジを検討する時がくるかは、わかりません。ブログサービス企業の事情で何らかの変化が起きることも有り得るでしょう。その点では、ラインブログもライブドアブログも同じ会社なのですね。この同一企業であることが私の選択ポイントにはなっていませんが。
スマホにかってにブログのアプリがあがってくるものがあり、それは手っ取り早いですね。
 
利用するブログサービスの変更、アフィリエイトの活用、コラムの基本構成の変更等、何らかの軌道修正は、常にその可能性をはらんでいます。
 
今のところ、私が利用している三種のブログでは、
ラインブログが一番使いやすいと思っています。
フォントサイズやフォントカラーを変えられるとか、いろいろ総合的に判断してです。★
 
蛇足
この機会に「目立つ力」を読み返してみました。
トラックバックRSSリーダー等、人様にブログを読んでもらうには、それなりの技を駆使すべきことが述べられています。また、人気のブログとするためにという目標で考えていますね、勝間氏は。
 
**雑誌には、オピニオン誌経済誌、ライフスタイルマガジン、芸能誌等、色分けがあると言えます。ブログの場合、この類いの色分けがあると言えるのかどうかがわかりません。この媒体の性格というか、読者層と、自分の書く記事のマッチングが図りかねるところです。単純化して硬軟だけで言えば、媒体の硬軟と記事の硬軟とは、相互乗り入れもあると考えると、あまりこだわることもないように思えます。
 
「素人視点 本コラムについて②」へ続く
(6月末投稿予定)