「思想消費」が始まっている

今回は「思想消費」の考え方を提案します。思想と言うと、ちょっとおどろおどろしい感じが拭えませんが、要は自由な生活、自由な社会を希求する、というシンプルなことに過ぎません。

竹田恒泰氏の言説を援用すれば、この世には「自由な世界」と「不自由な世界」のいずれかしかありません。あなたは「不自由な世界」を望むのですか?
言論の自由のない統制国家を選ぶのですか?ということです。日本が共産主義国家に呑み込まれることを許容するのですか?ということです。後の世代、自分の子や孫の世代が、自由や豊かさのない世界になることを選択するのですか?ということです。
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私がエシカル消費という概念に接したのは、3~4年前のことだったと記憶します。あるショッピングセンターでこのテーマでイベントがある、その情報に触れた時のことです。
エシカル消費とは、生活者が物やサービスを購入する際に、環境保全や社会貢献を優先的に考えることだと理解しています。これに関連してフェアトレードの考え方もあったと思います。安さだけで選んでいたら、環境破壊や人権問題等、さまざまな問題を看過することになるので、安さだけではなくむしろ正当な価格を認めたり、氏素性の正しい素材を使った製品を購入しよう、などというようなことです。
言ってみれば、意識の高い消費行動ということになりましょうか。

ここで申し上げたいことは、例えばエシカル消費のような考え方の延長で、「思想消費」の考え方を発想している、ということです。自由な世界を希求する精神を基礎とした消費行動を選択し、同時に不自由な世界に加担することを退ける、自覚的な生活をしませんか、という呼びかけです。

赤旗を読みますか

日本共産党の機関紙に赤旗があります。一般的に日本共産党の考え方に興味のある人が赤旗を読むと言っていいでしょう。私は駅頭で共産党がチラシを配っていると、あえてそれを受取ります。共産党と書いた幟を出したり、スピーカーで演説しているのですぐわかるのです。しかし、私が日本共産党を応援することはあり得ません。選挙が近づいてどんなことを考えているかチラシを見てみるとガッカリすることばかりです。生活に身近なことばかりで、選挙目当てが露骨です。言葉の真の意味で大義がない。
かくして私の期待が良い意味で裏切られることはないのです。

共産主義革命を起こして良い世界ができると信じられる人は、幸せですね。もしかしたら今生を不幸と感じている場合、そのような振れ方があるのかもしれません。でも、著名人でも、つまり十分幸福そうに見える方でも、支持者はいるようです。 もちろん
始末に負えないデュープスもいますけど。
私は、共産主義国家は御免被ります。言論や表現の自由のない世界など、インターネットによって誰もが自由に表現できる時代がやっときたというのに、言論統制されたり、検閲されたり、監視されたり、そんな世の中はまっぴらごめんでしかありません。

今、Tik Tokに利用制限がかけられるのではと、ニュースのネタになっています。女子高生がこう言うならまだしも、社会学者の古市憲寿氏が、あるTV 番組でこうコメントしたらしい。以下記事の引用です。

『古市氏は「これで日本がTikTokを規制し始めたら、日本も中国のような国になっちゃうと思う」と私見。「そもそもTikTokって、大した情報を持ってない。アプリを入れたからと言って、メールとかLINEの内容が抜かれるわけでもないし、大したことは持ってない。なのに、アプリの仕組みも分からずに大騒ぎしている政治家ってちょっと間抜けに見えちゃいますね」と厳しく指摘した。』

私は唖然としてしまいました。社会学者にしてこのレベルなのです。本質をわかっていないことが露呈してしまっているではないですか。もちろん、一般ピープルに迎合して、政府はひどいといった記事を書く報道もまったく同じレベルです。

古市氏も出演することのある別の番組でのことですが、これは豪雨による災害が話題の場面でしたが、
松本人志氏が災害対策を急げという趣旨で「戦闘機1機2機買うのやめたらいいんですよ」とコメントしていました。隣にいた長嶋一茂氏も同調していました。この方たちは有名人であり、影響力のある媒体で発言機会もあり、批判されるべき地位にあると思います。その上で申し上げますが、松ちゃんには「少し勉強してください」と言わせてもらいます。
言っている気持ちはわかるのですが、災害対策と国防をごっちゃにするとは、お里がしれます。時々、おもしろく気の利いた発言をする方ですが、これは頂けません。これでは、松本人志を買えません。

私たちは、日常的に商品を購入するように、様々なサービス、情報を消費しています。この意味では芸人やタレントも消費財の一部に過ぎません。何も彼らを貶めたいのではなく、資本主義社会における消費行動の広がりを確認したいのです。

もちろん、Tik Tok自体の不使用は当然のことです。
今ほど「チャイナフリー」が求められている時代はありません。
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買えない企業もありまして

これは有名な話でよく知られていると思いますが、
パタゴニアは売上金の一部をシーシェパードに提供しています。
私がこれを知ったのは10年位前のことです。その時に調べた中に、パタゴニアA店では、商品包装しない(店の方針)のに、B店では普通に包装しているといった矛盾を指摘した記事を見た覚えがあります。同店は、日本のどこのショッピングセンターにもある、というほどには店舗展開していませんが、
鎌倉に出店したり思いがけないところにある、と感じます。
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もう一つ、あの匂いの強さで話題のラッシュもシーシェパードに寄付しています。ラッシュはこのことを自ら公言しているようです。従業員の方々は、このことをどう思っているのでしょうか。
日本にどんどん進出している外国企業は、新しい商品を持ち込んでいるわけですが、同時に、その際経営者の考え方をも持ち込んでいることになります。

シーシェパードの支援については、もう一社クイックシルバーも指摘されています。
いずれにせよ、これらの企業は、経営者が意思決定していることであり、彼らはそういう選択をしているわけです。

シーシェパードは、地球レベルでの反社会的勢力です。自称、海洋環境保護団体ですが、やっていることはテロリスト集団であり、いわゆる「反社」です。こういう集団に資金協力を行なうとは、シーシェパードの思想に共鳴、同調していることは疑いないことです。パタゴニアなり、ラッシュの経営者の見識が問われているわけです。このあたりは思想的なことなので、むしろ積極的に関与しているのだろうと推測されます。

末吉里花氏のとりくみには刮目すべきものがあるかもしれません。彼女自身についてはFMヨコハマの「SHONAN by the Sea」で知っていました。この方は、エシカル消費オピニオンリーダーといっていいでしょう。
エシカル消費に関わるにあたって、パタゴニアの創業者であり、オーナーのイヴォン・シェイナード氏の教えに「背中を押された」と、彼女は明言しています。その言葉とは以下の通りです。
「もしあなたが、世界で起きている問題を知っているのに何も取り組まなければ、あなたも問題の一部になる。でも、あなたが勇気を出して何かに取り組めば、あなたは解決の一部になる。人の(価値)は、何を言うかではなく、何をするかで決まるんだよ」

このような末吉氏の言動を見ていると私は、彼女がピッタリとグレタ・トゥーンベリ氏に重なって見えてしまいます。エシカル消費の活動自体の、背景的なエビデンスに接してはいませんが、少なくともイヴォン・シェイナード氏の言動に影響されている事実だけで、私はキナ臭いものを感じます。グレタ・トゥーンベリ氏はじめ、これはもう、いわゆる「世田谷自然左翼」の活動ではないか、と言いたくなるものがあります。
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世田谷自然左翼とのつながりだけならまだしも、その活動の背景にあるチャイナの影も一応意識しておくべきかもしれません。グレタ・トゥーンベリを支えている組織へのチャイナの関与はすでに指摘されていたと思いますが、ここに具体的に記載するまでの情報はありません。エシカル消費についても、同様でその背景へのチャイナの関与を示すエビデンスは、今ここにはありません。

チャイナとのつながりを明確にできれば、これほどわかりやすい話はないわけですが、エビデンスもないのに明言は避けておきましょう。と言いながらも
ここで申し上げたいことは、ある活動を支援したり賛同したり、また消費選択する行為は「思想消費」
だということです。無意識の加担、デュープスの振舞い、IYIな言動が一番罪深いことになるでしょう。

時代は変わってしまった

何回か前の、このブログシリーズで触れたことですが、とっくに時代の潮目は変わっています。分岐点的明白な事実の点では、2018年10月と2019年10月のペンス米国副大統領の演説がわかりやすいでしょう。アメリカの決意は、自由を希求する精神をもつ人なら、誰しも喝采を送るでしょう。日本も河野防衛大臣あたりにぶっ放していただきたいところですが、野党や経済界やマスコミがぐだぐだ過ぎます。日本としてベクトルの合った主張が整わない、お寒いお国です。

チャイナが何故だめかと言えば、共産党に尽きます。超限戦をし掛け、サイレント・インベージョンで翻弄し、戦狼外交で煽る輩です。もっともひどいのは、ウイグルチベットでの人権弾圧は言うまでもないことです。世界で最も早く臓器を提供できる国らしいし、国家情報法だけではなく、国安法も作ってしまった、どうしようもない悪の国家です。

この期に及んで米国の一枚岩となった動きは、正に希望の光です。オーストラリアもサイレント・インベージョンから覚醒しました。5アイズの各国もすばらしい連携です。日本もインテリジェンスの法整備をとっととして、その中に入ればと思います。情弱層は米国の反トランプマスコミと、それと同調した日本のマスコミに操られ、世界の潮流を知ることなく、トランプ大統領がキャラで派手な動きをしていると思わされています。今の今、歴史的な大転換点を迎えているというのに。

ボードリヤールの記号消費は意識していませんが、
関係ないことではないかもしれません。ただ私が言いたいのは、意味性を購入する、消費する時代に入っているということです。記号消費としてのブランド購入は、旧時代のものとなりました。自由世界の構築に資する購入選択が問われています。もう一段ステップアップするべきです。
記号消費を意識して言うとすれば、記号的価値の内容を問題視する視点です。「意味性を購入する」とはこのことであり、個々人がさまざまに意味性を消費する時代は過ぎ去り、愚鈍な消費行動は不自由な生活に通ずるという大局を観ようということです。
これは、「自由な世界」を希求するという厳に思想の問題なのです。

チャイナが爪を剥き出しにしてしまった現在、われわれはNOを突きつけるしかありません。選択肢はありません。米国とガッツリ連携して、天安門事件後チャイナに手をさしのべてしまった誤れるわが国の外交を修正せずして世界平和はないでしょう。アメリカは気づきました。ここはすごい。

今、問われているのは、国民の民度です。私たち一人一人が覚醒しなければなりません。政治的な言動だけに留まらず、むしろ日常的なすべての行動を通して平和と自由を志向する時です。

Tik Tokを使って浮かれたり、安いからとファーウェイの携帯を選ぶ愚は序ノ口として、モノの購入からあらゆる情報の受容まで、「思想消費」の時代になりました。「イデオロギー・コンシューマーリズム」を看過して自由も平和も幸福もやってくることはないでしょう。子や孫の世代に不自由な世界を残しますか。そういう流れをわれわれの時代に作ってしまいますか。皇紀2680年という、独立自尊のこの国の伝統文化を踏みにじることに、あなたは加担するのですか?

この稿では、「購入してはいけない」を中心に「思想消費」の概念を述べました。★